オゾンは多くの菌を除菌します
オゾンガスは、もともと大気中に自然に存在しています。
よく自然が豊かなところにいくと、空気がきれい、空気がおいしいという経験をされた方はたくさんいらっしゃるかもしれませんが、
自然が多いところ=オゾンガス濃度も⾼い(森林では0.05〜0.1ppmの濃度)という特徴があります。
自然が多いところが空気がおいしいのは、このオゾンによる除菌、消臭効果によるところもあるのかもしれません。
オゾンガスの除菌効果
オゾンの除菌効果は非常に⾼く、数々の菌を死滅させられることが、多くの研究で実証されています。
新型コロナウイルスへの効果も、奈良県⽴医科大学の実験で検証され、
最大1/10,000までの不活性化(つまり、99.99%の不活性化)が実証されています。
▶︎(世界初)オゾンによる新型コロナウイルス不活化確認 ➡ 報道資料(奈良医科大エビデンス) |
コロナウイルスやインフルエンザウイルスは、ウイルス細胞が膜で覆われてるエンベロープウイルスという種類に属します。
一方で、ノロウイルスなどは膜のないノンエンベロープウイルスに分類されます。。
一般的にエンベロープウイルスはアルコールに弱く、
ノンエンベロープウイルスはアルコールでダメージを受けにくい、などの特徴がありますが、
オゾンガスはそのどちらにも有効性を発揮します。
オゾンの除菌効果を検証した表を⾒ていただいても、インフルエンザ、ノロウイルスいずれにも効果を発揮しています。
そして、新型コロナウイルスは、インフルエンザウイルスなどと同じ、エンベロープウイルスですので、効果があるのです。
ただ、除菌効果を発揮するためには、ある程度の濃度を保つ必要があります。
しかし、濃いオゾンガスは⼈体に有害です。先にも記載した通り、微量であれば全く有害ではありませんが、
一定の濃度以上になると、有害なものへと変わるのです。
オゾンガス利⽤の注意点
ではいったいどれくらいの濃度が安全で、どれくらいの濃度が有害なのでしょうか。
以下は、日本オゾン協会刊⾏「オゾンハンドブック」によるオゾン曝露濃度と生理作⽤をまとめたものです。
ご覧の通り、0.1ppmを超えると、独特の匂いを感じるようになり、⼈体に有害な症状が確認されます。
これらを考慮して、安全にオゾンで除菌を⾏うためには、0.1ppm以下での運⽤が望ましいことがわかります。
一方で、先の除菌効果の表で、例えばインフルエンザウイルスの死滅率100%にするため
に必要なCT値に60ppm×minという数値があります。
これは何かというと、1ppmで60分だと、CT値は60となり、ウイルスを十分に死滅させられるということになります。
しかし、オゾン曝露濃度と生理作⽤の表を⾒ると、1ppmはとても利⽤できません。
仮に0.1ppmで運⽤するのであれば、600min(600分=10時間)の時間が必要なのです。
これがオゾンガスで空間除菌をする際の運⽤な重要なポイントなのです。
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【担当:西見(にしみ)】
〖日本オゾン協会認定 オゾン安全管理士 JOA-K200632000〗